経産省が作成した内部資料でわかった…日本の「AI開発」世界ランキング [JP-l21tFP]
写真拡大 (全2枚) 前編記事『ソフトバンクG孫正義の「スターゲート計画」から始まった…「AGI覇権」をめぐる巨額投資競争の現在地』では、孫正義氏の構想をきっかけにエヌビディアやオープンAIのみならず、各国の投資会社などもこぞってデータセンターと電力会社に投資していることを紹介した。日本は韓国以下翻...
写真拡大 (全2枚) 前編記事『ソフトバンクG孫正義の「スターゲート計画」から始まった…「AGI覇権」をめぐる巨額投資競争の現在地』では、孫正義氏の構想をきっかけにエヌビディアやオープンAIのみならず、各国の投資会社などもこぞってデータセンターと電力会社に投資していることを紹介した。日本は韓国以下翻って、日本のAI開発はどうなっているのか。
経済産業省の商務情報政策局が9月に作成した小冊子『AI産業の競争力強化に向けて』(A4版14頁)に「2023年世界AI活力ランキング」が掲載されている。断トツの1位は、もちろん米国だ。2位中国、3位英国、4位インドと続く。ここまでは分かる。
が、5位はアラブ首長国連邦(UAE)が来て、6位フランス、7位韓国、8位ドイツ、そして9位が日本だ。10位はシンガポール。先のアラブ首長国連邦アブダビ首長国のMGXはテクノロジーに特化した投資会社である。この一事を以って、同国が仏独の上を行く理由が分かる。
いずれにしても、わが国はUAEや韓国よりも下位である。遅まきながら日本は、自前のデータや技術を基にした国産AI開発に乗り出したところだ。文化・習慣・制度などの膨大な日本語データを国立研究開発法人・情報通信研究機構(NICT。理事長・徳田英幸慶應大学名誉教授)が、そしてAIの頭脳「大規模言語モデルPLaMo」開発をプリファード・ネットワークス社(PFN。
西川徹共同創業者・CEO)が担う。日本は「発展途上国」?経産省小冊子の「AGI時代に向けたフロンティアAI開発」と題された章に、次のような記述がある。〈大規模な計算資源の利用環境の