「《きつい・汚い・危険》のブルーカラーに正直転職してもいい」オフィスワーカーが抱く【リアルな危機感】 [JP-VpRo8L]
写真拡大 (全4枚) ブルーカラーに「転職してもいい」きつい・汚い・危険――。ブルーカラーと呼ばれる現場職の仕事は、3K職場とも呼ばれ、低収入・単純労働といった偏見を伴って語られてきた。一方で、高学歴、大手企業、ホワイトカラーと呼ばれるオフィスワーカーが「勝ち組の条件」とされていた。しかし今、その構...
写真拡大 (全4枚) ブルーカラーに「転職してもいい」きつい・汚い・危険――。ブルーカラーと呼ばれる現場職の仕事は、3K職場とも呼ばれ、低収入・単純労働といった偏見を伴って語られてきた。
一方で、高学歴、大手企業、ホワイトカラーと呼ばれるオフィスワーカーが「勝ち組の条件」とされていた。
しかし今、その構図が逆転しつつある。背景にあるのは、AIの急速な進化だ。
2025年5月、パナソニックは1万人規模の人員削減を発表。外資系大手コンサルティングファームのアクセンチュアも、日本円にして1300億円規模のリストラを発表している。デスクワークこそが、真っ先に代替されるリスクに直面しているのだ。実際に、X Mile株式会社が実施した「オフィス職・現場職1000人調査」によると、オフィスで働く人の約71%が「条件次第で現場職に転職してもいい」と回答している。
かつて避けられてきた現場仕事。それが今、ホワイトカラーにとって現実的な選択肢になりつつあるのだ。94%のオフィス職が「現場職を検討」調査からは、AIに怯えるオフィスワーカーの現状が浮かび上がった。
「自分の仕事はAIに奪われない」と考えているオフィスワーカーのうち、現場職への転向を考える人は約45%にとどまる。
ところが、「自分の仕事の8割以上がAIに代替される」と感じている層では、なんと94%もの人が現場職を選択肢として考えているのだ。
つまり、AI不安が強ければ強いほど、「ブルーカラーになる」選択を現実的に検討している。この傾向は、オフィスワーカーが抱える危機感のリアルさを物語っている。実際、三菱総合研究所の試算では、2035年には180万人の事務職が余剰になる可能性が指摘されている。日本の事務職人材1200万人のうち約15%が、デジタル技術によって不要になるという予測だ。
オフィス職と現場職では、AIに対する認識に決定的な差がある。自身の業務のAI代替リスク調査では、オフィス職で「ほぼされない」と答えた人は約22%にとどまった。
一方で現場職では過半数が「自分の業務はAIで代替されない」と捉えており、対照的な結果となっている。オフィス職の多くが「いずれAIに仕事を奪われる」という危機感を抱いているのに対し、現場職の過半数は「自分の仕事は奪われない」と考えているのだ。
「休みが少なく、年収が低い」イメージは本当か物理的な作業を伴う現場職は、AIによる代替が技術的に難しい。オフィスで働く人々が現場仕事に目を向け始めた理由のひとつが、AIの登場にあるのは明らかだ。現場職に目を向ける人が増えていることが明らかになったが、あくまでも「条件次第」である点は見逃せない。その「条件」と、現場職の実態には、大きなギャップがあるからだ。
最も多く挙げられた条件は「休日や勤務時間などの働き方の条件が良くなるなら」。次いで「年収が大きく上がるなら」と続く。この回答からは、オフィス職の多くが、現場職に対して「休みが少なく、年収が低い」というイメージを持っていることが読み取れる。では、そのイメージは実態と合っているのか。後編記事『ホワイトカラー【勝ち組説】崩壊も…現場職の労働環境【理想と現実】』では、オフィス職が現場職に求める「条件」と労働実態とのギャップについて解説します。
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