ダウ平均は反落 AI関連への懸念が再燃 人員削減のデータにも反応との指摘=米国株概況 [JP-6iH1wi]
NY株式6日(NY時間16:20)(日本時間06:20) ダウ平均 46912.30(-398.70 -0.84%) S&P500 6720.36(-75.93 -1.12%) ナスダック 23053.99(-445.81 -1.90%) CME日経平均先物 50335(大証終比:-525 -1.0...
一時500ドル超下げ幅を拡大。前日は一服していたが、週初のネガティブな雰囲気が再燃し、AI関連株中心に売りが広がった。高バリュエーションへの懸念が引き続き圧迫している。
また、米政府機関閉鎖で公式なデータの発表が見送られる中、この日発表の米人員削減数のデータにネガティブに反応しているとの指摘も出ている。米再就職支援会社チャレンジャー・グレイ&クリスマスが発表した10月の人員削減発表は、同月としては過去20年以上で最多となった。AIの浸透による産業構造の変化とコスト削減の加速が背景。
米企業が10月に発表した人員削減は15万3074件で、前年同月のほぼ3倍に達した。中心はIT・ハイテク企業と倉庫業。
2025年通年では2009年以来最悪のレイオフ年となる見通し。37日目に突入した政府閉鎖により経済指標が途絶している中で、米経済の不安定さを浮き彫りにしている。AI関連に関してはクアルコム<QCOM>が好決算にもかかわらず下落したことが圧迫。好決算を受けて上昇していた英アーム<ARM>が下げに転じたことも雰囲気を悪化させていたようだ。
一部からは、「われわれはまだAIスーパーサイクルの初期段階にある。投資はマグニフィセント7だけでなく、シュワブやJPモルガンといった大手銀にも広がっている」といった強気な声も聞かれる。ただ、決算シーズンが峠を越す中、市場はAI投資ブームの持続性をにらみながら、今後の方向性を慎重に見極めようとしているようだ。
携帯用半導体のクアルコム<QCOM>が決算を受け下落。好調な決算ではあったものの、直近数週間で株価が上昇していたこともあり、期待値が高過ぎたとの指摘が出ていた。中古車販売のカーマックス<KMX>が大幅安。株価が年初来で半分に下落したことを受け、ナッシュCEOを解任したと発表。経営陣刷新に踏み切った。
スナップチャットを運営するスナップ<SNAP>が大幅高。決算を発表しており、売上高、EBITDAとも予想を上回った。第4四半期の見通しでも予想を上回るEBITDAの見通しを示している。同社はAI検索エンジンの新興企業パープレキシティAI社と戦略提携を結んだと発表した。化粧品のelfビューティー<ELF>が決算を受け急落。
スキンケアブランド「ロード」は好調な一方、本体ブランド「e.l.f.」製品群の勢いが鈍化している点が懸念された。今回の予想を下回る見通しは、コスメ市場全体の競争激化と価格上昇圧力の中で、同社が新ブランド統合と既存ブランド再成長の両立に苦戦している状況を浮き彫りにした。フード・デリバリー のドアダッシュ<DASH>が決算を受け大幅安。
2026年にかけて新製品開発や社内ツール強化に向けての投資拡大方針を示したことで、利益見通しへの懸念が強まった。語学学習アプリのデュオリンゴ<DUOL>が決算を受け大幅安。第4四半期のブッキングの見通しが予想を下回ったことに失望感が強まった。マーケティングネットワーク運営のスタグウェル<STGW>が決算を受け大幅高。
決算も去ることながら。パランティア<PLTR>との戦略的提携を発表したことが好感された。1 2 次へ リンクをコピーする みんなの感想は?